読書録:『不妊治療 食事と生活改善』




豊田一著『不妊治療 食事と生活改善』2014、東方出版

不妊治療を始めてから、約半年が経過しました。
私は不妊の原因がはっきりしていたので、人工授精を飛び越えて体外受精をすることになりました。
不妊治療の本はいろいろと読みました。
不妊治療のやり方とか、周期とか、使う薬剤などが説明されている本が多く、不妊に効く食事とか生活習慣とかを取り上げているものもありました。
でも、なぜそれが不妊に有効なのかを記載している本は少なく、例えば食事であれば栄養素がこれに効くであろうと考えられている、という程度でした。

今回紹介する本は、不妊治療のバイブルと言ってもいいくらい、有益な情報が詰まった本だと思います。
レシピもついていて、より実践しやすいものになっています。
以下5章により構成されています。

第一章 低下し続ける出生率
第二章 不妊を克服して心身ともに健全な子孫を残す方法
第三章 正しい食べ方で不妊症を克服する
第四章 不妊を征服し健康な赤ちゃんが生まれるコツ
第五章 精神身体ともに健康な赤ちゃんを産むために


私が納得した点をいくつかお伝えしていきたいと思います。

◆低下し続ける出生率◆

この章で私がなるほどな~と思ったのは、第二次世界大戦以前と以後の生活様式の違いが不妊に繋がっているということです。
第二次世界大戦後、日本は経済成長を遂げ、生活も豊かになったわけですが、同時に副作用も発生しています。
技術発展によって機械化が進み、大量生産が可能になり、衣食住にかかわるすべてのものが国中のほとんどの家庭に不足なくいきわたるようになりました。
さらに技術が開発されていくと、より低コストで大量に生産できないかと考えるようになります。
その結果、農薬がたっぷり使われた野菜や果物、クローンの牛、保存料、化学繊維などなどが生活に溢れるようになりました。
昔に比べて格段に価格は下がりましたが、身体に良いかと聞かれると、明らかに時間をたっぷりかけて生産していた昔の方が身体によいものがたくさんありました。

普通に生活するうえでは問題なく身体は動きますが、体内では確実に悪影響を与えています。
それは、ガンだったり、肥満だったり、不妊症だったりするわけです。
食の西洋化が進んでいくにつれて、出生率も下がっていることが明らかにされています。
昔の方が明らかに生活が不便で、食事も質素だったにもかかわらず、多くの家庭でたくさん子供が生まれていました。
確かに、男女雇用機会均等法が施行され、女性が社会進出しライフスタイルに選択肢は増えたと思いますが、選択肢がある中で子供が欲しいと思ったときになかなか生まれない家庭があまりにも多い気がします。
不妊に悩む人が増えたのは、生活習慣が昔とは大きく異なっているということが大きいのではないかと考えられているのです。

今の人たちが本当の意味で健康的な生活を送るために必要なのは、「正しいものを選択する力」だと思いました。
お金を払えば大抵のものは手に入ります。
特に食べ物は毎日必要なもので、毎日なにを買うのか、何を作るのかを考えます。
スーパーに行って野菜、お肉、お豆腐、お魚、しょうゆを買おうとしますが、ほとんどのものが化学調味料が使われていたり、農薬が使われている野菜だったり、特殊なホルモンを入れられたお肉だったりします。
単純に安いものを買おうとすると、そういったものが必ず入っています。
だからこそ、なぜそれを買うのか、という視点が重要になってくると思います。

私もこの本を読んで、いかに自分が身体に悪いものを入れていたのかがわかりました。
しかし、いまの生活で無農薬、自然志向の生活をしようとすると、4倍くらい生活費がかかることでしょう…。
だからこそ、ここのラインまではオッケー、これ以上はNGという自分なりの線引きが必要になってくるのではないでしょうか。

たとえば、私の場合、みりんは必ず本みりんを買うようにしています。
以前はみりん風調味料を使っていたこともありましたが、今は本みりんです。
みりん風調味料は、本みりんの味に寄せて作られた調味料です。
本みりんは、米麹やお酒などから成る調味料。
ラベルの原材料名のところを見ればわかります。
本みりんの方が、より少ない材料で作られていて、みりん風調味料は酸味料とか甘味料とかが加えられていてます。この、酸味料や甘味料が身体にあまりよくないのです。
私は商品を買うとき、必ずラベルの裏の表示を見て、自分がわかる材料名が入っているものを選ぶようにしています。
でも、どうしてもこれ以上のものは買えない、というものもあります。
それが、お醤油、味噌です。
お醤油や味噌には塩が使われていますが、日本に流通している塩のほとんどが日本古来の塩の作り方でない方法で作られています。
本来は塩田で作られますが、この方法で作られている塩は現在購入できるもので2%くらいです。
つい昨日、塩田製法で作られた塩を購入しましたが、200gで500円くらいします。
塩田製法で作られた塩を使ったお醤油、味噌もありますが、これらは結構なお値段がします。。
毎日使うものなので、これらを使うとなると、生活費を圧迫します…。
そのため我が家では、低価格の塩で作られたお醤油や味噌を使っているのです。

難しい話です。
昔ながらの製法をとっていたら、もしかしたら日本は立ち行かなくなるかもしれないです。
食べ物をみんなが食べられるようにするには、スピーディーに生産されたものが不可欠なんだと思います。
ただ、それを買うか買わないかを選択する自由が私たちにはあるということを忘れてはいけないと思うのです。



◆正しい食べ方で不妊症を克服する◆

この章では、妊娠しやすい身体にするための食生活のアドバイスが書かれています。
私が特に納得したのは、上に書いたものと少し被るのですが、「飢餓のときには種の保存の法則が働く」というところです。
昔から貧乏子沢山、という言葉がありますが、裕福な家では後継ぎ問題が出ていたようです。
昔は栄養失調と紙一重の生活を送っていたようですが、そんな生活に限ってこどもがたくさん生まれていたそうです。
今は飽食の時代で、おなかいっぱい食べることの方が多いです。
だからこそ、意志を強く持って腹8分目を心掛けないといけないんですね。
昔よりも意志力が必要になって、精神的にストレスのかかる時代なんだと実感です。



この本を通して、生活習慣を考えさせられました。
特に、食については、今まで何も考えずに購入し、身体に入れていたのかと思うと少し怖くなりました。
あまりセンシティビティになりすぎても精神的によくないですが、ゆるーーーーく、より身体にいい生活を送りたいなと思いました。

また、不妊症になったからこそ、自分の身体と向き合えたと前向きに考えられました。
これから生まれてくるまだ見ぬ子供のためにも、自分の身体を整えていきたいです。





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