妊婦さんが酸っぱいものを欲しがる理由。


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薬膳の試験が近いので毎日のようにお勉強をしております。
そして妊活も同時に進めており、身体の変化を東洋医学的に見てしまう最近です。


東洋医学、中医学、漢方医学、すべて同義語ですが、少し基本から説明していきたいと思います。
東洋医学は、陰陽五行説が基本にあります。

陰陽は表と裏みたいなもので、陰と陽でワンセット。
太陽と月、光と闇、男と女、、自然界には陰と陽がいろいろあります。

五行説というのは、木・火・土・金・水のエレメントのことです。

自然界のものは、すべてこの5つのエレメントに集約されます。


季節は、木=春、火=夏、土=梅雨、金=秋、水=冬。
人体のなかでは、木=肝、火=心、土=脾、金=肺、水=腎。
気候の変化では、木=風、火=暑、土=湿、金=燥、水=寒。
感情では、木=怒、火=喜・驚、土=思・憂、金=悲・憂、水=恐・驚。

これらは関係していて、春は強い風が吹きます。春一番という言葉もなじみ深いですね。
夏は日が長く、気温も暑いです。自然と心が開放的な気分になって、喜びの感情が溢れます。
梅雨は湿気が多く、土は栄養に満ち溢れています。憂鬱な季節なので気も落ち込みがちになります。
秋は乾燥しています。日も徐々に短くなり、木の葉も落ちて物悲しい季節です。
冬は一番寒い季節です。恐怖を感じることで腎にダメージが与えられます。腎は老化に深くかかわる臓器です。あまり恐怖を感じることはしない方が若々しくいられます。


こんな感じで全て繋がっています。
宇宙の変化(地球が太陽の周りをまわっていて、地軸が傾いていることによって季節があって、地球も一日に一回転している)が、人体にも深くかかわっているのです。
そんな外的な変化の中で私たちは暮らしています。


だからこそ季節に沿った過ごし方をするのがいちばん負担のかからない生き方だと私は考えています。


そして、味覚も五行に属します。
木=酸、火=苦、土=甘・淡、金=辛、水=鹹(塩辛い)。
※淡というのは、お米やじゃが芋みたいな感じの淡白な味のこと。

東洋医学では、これらの味覚は、それぞれ肝経、心経、脾経、肺経、腎経に入りやすいと説明されています。
なので春は酸っぱいもの、夏は苦いもの、梅雨は甘いもの、秋は辛いもの、冬は塩辛いものを適度に取り入れると養生になります。
(体調を見ながら摂取します。その味覚を摂ることで体調がおかしくなったら、合わないということになります)


これらの味覚には、作用があります。

酸…収斂、固渋
苦…清熱、瀉下、燥湿、解毒
甘…補益、和中、緩和
辛…行気、活血、発散風寒
鹹…軟堅、散結、瀉下

すっぱいものを食べると、きゅ~~~っとなるような感じがありますよね。
筋肉が収斂して固まっているようなかんじです。
葉野菜などの苦いものはからだの熱を冷まし、便通をよくします。デトックスといって野菜をミキサーにかけて飲むのが女性の中で流行ってますよね。その原理です。
甘いものは気を補って、ストレスを落ち着かせる作用があります。甘いものを食べるとなんとなく癒される気がしますね。
辛いものは、誰でもわかるように、食べると熱くなって血流が良くなりますね。寒さを吹き飛ばしてくれます。
塩辛いものは、しこりをほぐしてくれる作用があります。肩こりやお腹が硬く張っているときなどは、塩辛いものがよいでしょう。


味覚はからだの要求が表れやすいと言えます。

暑いから夏野菜のサラダを食べたい!というときは、身体に熱がこもっていて、苦いものを欲しているのかもしれません。
また、疲れたときに甘いものが食べたくなるのは、甘いものが緩和してくれる作用があるということを体が知っているからかもしれません。

そういった意味で、よく聞く「妊婦さんが酸っぱいものを欲しがる」というのも理解できる気がします。
先ほども説明した通り、酸っぱいものには収斂と固渋の作用があります。
妊婦さんは、赤ちゃんをしっかりと守ってあげないといけません。
そうでないと流産のようになってしまいます。
そのために収斂・固渋を身体が欲しているのかもしれません。
酸っぱいものを食べて、しっかりおなかに収めておかなくちゃ!!と身体は反応を示しているんじゃないか、、というのが私の持論です。


逆のことも考える必要があります。


それは、あまり苦いものを食べ過ぎないこと。
「瀉下」「解毒」というのは身体から余分なものを出すことです。
身体にとって、赤ちゃんは身体の一部ではない「余分なもの」とみなされているようです。

いぼを取るのによく使われるヨクイニン。
ヨクイニンははと麦のことですが、妊婦さんは摂取を控えることが注意書きに書かれています。
これは、はと麦のいぼをとる作用が赤ちゃんを体内から出すことにも作用してしまうからと考えられています。

考えてみれば、「コーヒーが美味しく感じなくなった」という妊婦さんもいますね。

このようなことから、味覚と身体、心は関係が深いことがわかりますね!!


味覚の変化を観察してみるのも面白いですよ(*´ω`)



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kodakara

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